近年、全国各地で地域芸術祭が開催され、美術館の新設も続くなか、多数のアートプロジェクトが企画され進行する状況です。その一方でアートプロジェクトの現場を、論理的・科学的な方法で安定的にマネジメントできる人材は非常に不足しているのが実情です。
アート業界のプロジェクトマネージャーは、キュレーター、作家、コーディネーターとのコミュニケーション、運営チームの構築、スケジュールや予算管理、教育、運営、広報事業など膨大な領域の業務を統括・管理する重要な責任を負っています。これまで、このような知識と経験は個人に蓄積されてきましたが、今日ではプロジェクトマネジメントの手法をもって、より多くのマネージャーがこの責務をこなせるようになることが求められています。
本講座では、豊富な経験を持つ講師陣をラインナップ。アート業界の知識と、プロジェクトマネジメントの手法の双方を学べるユニークなカリキュラムを用い、座学とワークショップを通じて、アートのプロジェクトマネジメントのメソッドを構築し、受講生と対話も重ねながらレクチャーしていきます。
過去2回の受講生同士の交流活動があるなど、アートとプロジェクトマネジメントの知識と手法を共有するコミュニティ、ネットワークとしても広がりを見せています。
今回もアートプロジェクトの現場(関東近郊を予定)へのフィールドワークを実施予定、講座受講修了者には、修了書を発行します。
本講座は、多数の現代アートのプロジェクトを手掛けるエヌ・アンド・エー株式会社とクリエイティブカンパニーの株式会社ロフトワークによる合同事業「NINE 有限責任事業組合」によって運営されます。
NINEは、アートプロジェクトにおいてキュレーターが描くアイデアとビジョンを現実世界に展開し、それを美しく開花させるための先進的なマネジメントの仕組みを目指します。NINEはアート世界におけるプラクティカルな実行者を目指します。
弊社代表の桑原康介は、本講座の講師を務めています。