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【企画展】 石河美和子 個展 「色あがる」 2023/2/17-2/26

By 2023.01.312月 15th, 2023Art Gallery, Exhibition, Sake Store

会期
2023年2月17日(金)-19日(日)12:00-20:00
2023年2月23日(木)-26日(日)12:00-20:00/最終日のみ18:00まで
入場無料

会場
gallery to plus
(東京都目黒区自由が丘1-12-4 B1)自由が丘駅から徒歩1分

桑原商店の店舗でもサテライト会場として一部作品の展示を行います。鑑賞可能時間は店舗の営業日時になりますことご了承ください。

    
展示内容
染色の手法をいくつか取り入れたオリジナルの「釉染」という技法で制作したテキスタイル作品の展示

石河美和子展「色あがる」によせて

太古の昔から、人はよりどころを追い求めて生きてきた。手作業に祈りを込める行為は、そこに残る人の心のよりどころを具現化したものの一つだ。己と向き合い過去と未来を旅して希望を見出す行為は1つのアートの形だった。
彼女の芯に秘めたパワーと穏やかな日々を願う日常の切り抜きは、目まぐるしく物事が流れていく現代社会に生きる私たちが忘れかけていたものをそっと教えてくれているような気がした。

今展では、gallery to plus(自由が丘)と桑原商店(五反田)、真っ白な空間と酒屋の倉庫を活かした店舗といった全く異なった素質を持つ会場を使い、石河美和子による染織作品を展示する。
技法は「釉染」という石河オリジナルの染織技法を用いている。布であるが樹脂顔料によりヌメ革のような質感やビビットな色の重なりが、まるで油彩作品のようにも見え、技法やカテゴリが曖昧に感じる。

白い空間の中で息をするように祈るように天を仰ぐように佇む作品たち。轟々と血液が流れるようなエネルギーを内に秘めた布は、白とゴールドを纏い静かに揺らいでいた。
作品は決して自分からはものを言わないが、きっと誰かが気づいてくれるという希望を胸に抱いてそこに在る。
「小さな幸せと希望は実はすぐそばにあるよ」と、今日もあなたを静かに待っている。
ぜひ2会場合わせてご覧ください。

gallery to plus

石河美和子 Miwako Ishikawa 染色家
1984年神奈川県横浜市生まれ。女子美術大学大学大学院工芸専攻の修士課程修了後、染色家である祖母の染色道具を引き継ぎイワサキ染工房を設立し型染め・草木染めなどいくつかの染色技法を組み合わせた染色作品の制作活動を始める。同時に学生時代から関わる台東区の建物保存活動、横浜市を中心に音楽ホールでの子ども向けワークショップの講師、アート企画。現在、東京家政大学助教。